健康診断で中性脂肪・LDLコレステロールが高いと言われたら

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健康診断で中性脂肪・LDLコレステロールが高いと言われたら?運動してもいい?【内科医監修】

健康診断で、

「中性脂肪が高い」
「LDLコレステロールが高い」

と指摘されることがあります。

そんなとき、

「運動すれば下がるの?」
「すぐ病院に行った方がいい?」
「とりあえずウォーキングを始めればいい?」

と迷う方もいるでしょう。

中性脂肪やLDLコレステロールが高い場合、運動は生活習慣を見直す方法の一つです。

しかし、数値によっては運動を始めることより、医療機関への受診を優先した方がよい場合があります。

また、中性脂肪とLDLコレステロールでは、数値の意味も異なります。

この記事では、健康診断で中性脂肪やLDLコレステロールを指摘された方が、まず何を確認すればよいのかを解説します。

※この記事は一般的な健康情報を提供するものであり、個別の診断・治療・服薬判断を行うものではありません。健診で「要受診」「再検査」「精密検査」などの指示がある場合は、その指示を優先してください。

中性脂肪とLDLコレステロールは何が違う?

どちらも健康診断の「脂質」に関する項目ですが、同じものではありません。

中性脂肪(トリグリセライド)

中性脂肪は身体のエネルギー源として利用される脂質です。

使い切れなかったエネルギーは、中性脂肪として身体に蓄えられます。

中性脂肪の数値は食事や飲酒などの影響を受けやすいため、採血したときの条件も確認することが大切です。

LDLコレステロール

LDLはコレステロールを全身へ運ぶ役割を持っています。身体に必要なものですが、高い状態が続くと動脈硬化性疾患のリスクと関係します。
そのため、中性脂肪やLDLだけを見るのではなく、HDLコレステロール、血圧、血糖、持病なども含めて考える必要があります。

中性脂肪はいくつから高い?

中性脂肪(トリグリセライド)は、採血した条件によって基準が異なります。

空腹時採血

150mg/dL以上

随時採血

175mg/dL以上

が高トリグリセライド血症の基準です。

健康診断で中性脂肪が高かった場合は、数字を見るだけでなく、空腹時に採血したのか、食後だったのかも確認しましょう。

LDLコレステロールはいくつから高い?

LDLコレステロールについては、

140mg/dL以上

高LDLコレステロール血症

120~139mg/dL

境界域高LDLコレステロール血症

とされています。

ただし、

「139なら大丈夫」
「140を超えたら全員同じ治療が必要」

という意味ではありません。

基礎疾患、HDLコレステロール、糖尿病、血圧、喫煙など、ほかのリスクによっても判断が変わります。

健診の数字一つだけで自己判断しないことが大切です。

LDL140以上・中性脂肪300以上なら医療機関への相談を考える

山内医師には、K2の記事に掲載する受診目安についても確認しています。

基礎疾患やHDLコレステロールなどによって個人差があるため、数値だけですべてを判断することはできませんが、

  • LDLコレステロール140mg/dL以上
  • 中性脂肪300mg/dL以上

の場合は、早めに医療機関へ相談することを検討してください。

特に健診結果に「要受診」「再検査」「精密検査」などの記載がある場合には、その指示を優先します。

健診結果をもとに医師から中性脂肪とLDLコレステロールの説明を受ける男性

LDL180以上・中性脂肪500以上なら早期に受診する

さらに、

  • LDLコレステロール180mg/dL以上
  • 中性脂肪500mg/dL以上

の場合は、運動だけで改善しようとせず、早期に医療機関を受診してください。

この数値まで高くなっている場合、「今日から運動量を一気に増やせばよい」という問題ではありません。

原因やほかの疾患の有無などを確認し、必要な対応について医師の判断を受けることが大切です。

健診結果は中性脂肪とLDLだけを見ない

脂質を指摘されたときには、健診結果全体を確認しましょう。

例えば、

  • HDLコレステロール
  • 血圧
  • 血糖値・HbA1c
  • 肝機能
  • 腎機能
  • 体重・BMI
  • 腹囲

などです。

特に糖尿病や高血圧、腎臓病などの基礎疾患がある場合には、脂質の数字だけでは判断できません。

また、HDLコレステロールが低いなど、ほかのリスクが重なっている場合にも注意が必要です。

中性脂肪が高かったら、採血前の食事や飲酒も確認する

中性脂肪は食事の影響を受けやすい検査項目です。

健康診断で中性脂肪が高かった場合には、

「空腹時の採血だったのか」
「食事をしてからどのくらい時間が経っていたのか」
「飲酒の影響が考えられないか」

なども確認します。

ただし、

「食事の影響だと思うから大丈夫」

と自分で決めつけるのは避けましょう。

健診で再検査や受診を指示されている場合には、その指示に従ってください。

鮭と彩り野菜の健康ランチ

中性脂肪やLDLが高くても運動していい?

医師から運動を制限されておらず、医療機関への受診を優先する状態でなければ、身体活動を増やすことは生活習慣改善の一つになります。

例えば、

  • ウォーキング
  • 日常生活で歩く時間を増やす
  • 座りっぱなしの時間を減らす
  • 無理のない筋力トレーニングを行う

といった方法があります。

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、脂質異常症のある方について、定期的な中強度の有酸素性身体活動が脂質異常症の改善につながることが示されています。

一方、筋力トレーニングについては、筋トレ単独で脂質異常症を改善する効果は明確ではないとされています。

それでも筋力や身体機能の維持・向上という面ではメリットが期待できるため、有酸素運動と組み合わせて取り入れることが考えられます。

脂質改善を意識して屋外でウォーキングする男性

いきなり激しい運動を始める必要はない

健診結果を見て、

「数値を早く下げたいから毎日走ろう」
「今まで運動していなかったけど、今日から限界まで筋トレしよう」

と考える必要はありません。

これまで運動習慣がなかった方は、現在の体力に合った量から始めます。

運動を続けられる身体を作ることの方が大切です。

日常生活の中で歩く時間を増やしたり、座りっぱなしの時間を減らしたりするところから始める方法もあります。

運動だけですべて改善しようとしない

ここは非常に重要です。

中性脂肪やLDLコレステロールには、

  • 食事
  • 飲酒
  • 体重
  • 喫煙
  • 運動習慣
  • 基礎疾患
  • 服薬
  • 遺伝的な要因

など、さまざまな要素が関係します。

そのため、

「筋トレをすれば必ずLDLが下がる」
「ウォーキングさえすれば薬はいらなくなる」

とはいえません。

運動は生活習慣を見直す重要な要素の一つですが、運動だけですべてを解決しようとしないことが大切です。

必要に応じて食事や飲酒、体重管理、治療なども含めて総合的に考えます。

脂質を下げる薬を飲んでいる人は筋肉の症状にも注意

脂質異常症の治療薬の中には、筋肉痛や筋力低下などがみられる場合があります。

そのため、脂質を下げる薬を服用している方が、

  • 普段とは違う強い筋肉痛
  • 明らかな筋力低下
  • 強い全身のだるさ

などを感じた場合には、

「昨日トレーニングしたから筋肉痛だろう」

と決めつけず、自己判断で運動を続けないようにしてください。

処方した医師へ相談しましょう。

また、薬についても自己判断で中止したり、量を変更したりしないでください。

こんな場合は運動より医療機関への相談を優先する

次のような場合には、自己判断で運動だけを始めるのではなく、医療機関への相談を優先してください。

  • 健診結果が「要受診」「再検査」「精密検査」となっている
  • LDLコレステロールや中性脂肪が著しく高い
  • 糖尿病や高血圧などの基礎疾患がある
  • HDLコレステロールが低いなど、ほかのリスクもある
  • 心臓や血管の病気がある
  • 胸痛や強い息苦しさなどの症状がある
  • 脂質を下げる薬を服用していて、普段と違う身体症状がある

「自覚症状がないから大丈夫」と判断しないことも大切です。

健診で中性脂肪・LDLを指摘されたら、まずこの順番で確認する

健康診断で脂質を指摘されたら、

  1. 「要受診」「再検査」「精密検査」などの判定を見る
  2. 中性脂肪・LDL・HDLの数値を確認する
  3. 中性脂肪は空腹時採血だったか確認する
  4. 血圧・血糖・肝機能・腎機能なども確認する
  5. 受診が必要なら医療機関を優先する
  6. 運動可能であれば、身体活動を少しずつ増やす

という順番で考えてみましょう。

大切なのは、

「病院に行くか、運動するか」の二者択一ではありません。

必要な医療を受けながら、運動や食事などの生活習慣を改善していくことです。

香芝市で健康診断後の運動を始めたい方へ

K2 STYLE FITNESSでは、

「健診で中性脂肪やコレステロールを指摘された」
「医師から運動するように言われたけれど何をすればいいか分からない」
「40代・50代になって久しぶりに運動を始めたい」

という方の運動相談を行っています。

K2 STYLE FITNESSは医療機関ではないため、中性脂肪やLDLコレステロールの診断、治療、服薬の判断は行いません。

「要受診」「再検査」「精密検査」などを指示されている場合や、数値が著しく高い場合には、まず医療機関を受診してください。

そのうえで運動可能な状態であれば、現在の体力や運動経験を確認しながら、無理なく続けられる運動方法をご提案します。

よくある質問

中性脂肪150mg/dL以上なら病気ですか?

空腹時の中性脂肪150mg/dL以上は、高トリグリセライド血症の診断基準の一つです。ただし、採血条件やほかの検査結果なども含めて判断されます。健診結果の判定を確認してください。

LDLコレステロール140mg/dLは高いですか?

LDLコレステロール140mg/dL以上は高LDLコレステロール血症の基準です。120~139mg/dLは境界域とされています。ただし、基礎疾患やほかのリスクによって対応は異なります。

中性脂肪やLDLが高くても筋トレできますか?

一律に禁止されるわけではありません。医師から運動制限を受けておらず、受診を優先すべき状態でなければ、体力に合わせた運動を行うことができます。ただし、筋トレだけで中性脂肪やLDLが必ず改善するとはいえません。

LDL180mg/dL以上だったらどうすればいいですか?

運動だけで改善しようとせず、早期に医療機関を受診してください。中性脂肪500mg/dL以上の場合も同様です。


この記事の監修医

山内 昌哉 医師
川西診療所 所長/内科

本記事では、中性脂肪・LDLコレステロールの数値の見方、医療機関への受診を優先する目安、運動開始時の注意点などの医学的内容をご確認いただいています。

参考資料

この記事を書いた人

藤岡幸佑のアバター

K2 STYLE FITNESS代表・パーソナルトレーナー

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